ご飯鍋ってまだ使ったことがない方だと購入しても上手に扱えるか不安になりますよね。
私は萬古焼のごはん鍋を使い始めてそろそろ1年になりますが、毎回美味しいご飯を炊くことができてとても満足していますよ。
そこで今回は、『萬古焼のご飯鍋の炊き方の解説とおすすめポイント』をまとめます。
「吹きこぼれないの?」「手入れが大変じゃない?」と疑問点がある人も、ぜひ読んで参考にしてくださいね。
この記事の目次はこちら
萬古焼のご飯鍋ってどんなもの?
萬古焼は三重県の四日市市の伝統工芸品で、耐熱性にとても優れています。
この地域の土鍋の生産量は全国の70~80%を占めているそうですよ。あなたの家にある土鍋も萬古焼かもしれませんね。
ちなみに、読み方は『ばんこやき』です。
萬古焼でごはんを炊くと、このようなメリットがあります。
・お米を包むように熱を伝えるので中までふっくらする
・火加減の調節なしで簡単に炊ける
・炊きムラができず早く炊ける
・火を止める時間を遅くすれば簡単におこげができる
そして、私が使用しているご飯鍋はこちらです。
おすすめは3合炊きです。
1合炊きのものも使ったことがありますが、まとめて炊いた方が効率がいいですよ。その理由も後から説明しますね。
萬古焼のご飯鍋の炊き方
ごはん鍋を使用したご飯の炊き方はこちらです。
【ご飯鍋でのご飯の炊き方】
1.お米を洗う
2.浸水させる
3.炊く
4.蒸らす
簡単でわかりやすいですね。浸水時間も含めて1時間もあれば炊き上がりますよ。
では、一つずつ細かく見ていきましょう。
1.お米を洗う
まずはお米を洗いましょう。
いつものようにお米を洗って大丈夫です。
ご飯鍋を使用しても特に違いはありませんよ。
2.浸水させる
次は、お米を浸水させましょう。
必ず30分以上は水に浸してください。
水の量
お米を浸水させる水の量は「米1合(180cc)につき200cc」です。
目分量で言うと「米の上1センチ分くらい」です。
私は少し固めが好きなので、基本の水加減よりすこしだけ少なめにしています。
ちなみに私が使っているご飯鍋には目盛りがついていますので、それに合わせて入れていますよ。
3.炊く
火をつける
水を浸して30分経ったら、いよいよ炊き始めましょう。
内蓋と外蓋をかぶせ、中火よりやや強めで12~15分ほど火にかけます。(上の写真は内蓋です)
「中火よりやや強め」が曖昧なので写真にとりましたが、あまり伝わりませんね(笑)
火は強すぎなければ問題ないと思います。
1度炊いてみて状態を確認し、次に炊飯するときに調整しましょう。
ちなみに私が3合炊きをするときは、毎回14分にタイマーを設定して炊いています。
(※火加減調節が必要なご飯鍋もありますよ。商品の説明に従ってくださいね。)
火を止める
火を消すタイミングは、外蓋の穴から勢いよく蒸気が出始めてから約30秒後です。
(蒸気が出る様子を写真に撮りましたが、これも上手くうつりませんでした...)
この時に、炊き上げ時間を1~2分伸ばすとおこげができますよ。
火を消すタイミングに悩む方は、「蒸気が出てから30秒で火を消せばいい」と覚えておきましょう。
火にかける時間が長くなってしまっても、おこげができてお得な気分になれますよ。
なので、細かな火加減はあまり気にしなくても大丈夫です。料理中に横目で確認するぐらいでちょうどいいと思いますよ。
4.蒸らす
火を止めたらそのまま10~15分蒸らしましょう。
このときに蓋は取らないでくださいね。
ちなみに私は12分にタイマーをセットして蒸らしていますが、11分でも13分でもあまり違いは感じません(笑)
何度か炊いてみてあなたのお好みの時間を見つけてくださいね。
蒸らし終わったら、蓋をあけてしゃもじで軽くほぐします。
蓋を開けたときに立ち込める蒸気とおいしそうな匂いは、食欲をとてもそそりますよ。
この後、炊きあがったままおひつとして食卓に置いてもよいですが、ご飯鍋に保温効果はありません。
なので、土鍋を洗いやすくするためにも、余ったご飯はすぐに冷凍してしまいましょう。
ご飯鍋で炊いたご飯は冷凍保存
土鍋で炊いたご飯が余ったら、冷凍保存が断然おすすめです。
温かいままラップに包むと、蒸気を一緒に閉じ込めることができるため、水分を保つことができますよ。
後日レンジでチンして解凍したときには、その水分を利用してごはんが再び美味しくなりますね。
冷凍する際は、ラップに包んですぐに冷凍庫に入れるのではなく、しばらく置いて余熱を取り除いてください。
ご飯は平らにして薄くすることで、解凍しやすくなりますよ。
さらに、冷凍すると長期間保存できるようになります。
ただ、3日目からは味が落ちるといわれていますので、早めに食べきるようにしましょう。
ご飯鍋で炊飯した後の洗い方
ご飯を炊いた後は、こびりついた米粒を洗いやすくするために土鍋をお湯や水に浸けておきましょう。
私は空になったごはん鍋に洗剤を数滴垂らし、すぐに水に浸けています。
すると、食事を食べ終わった頃にはスポンジでこするだけで簡単にきれいになりますよ。
もしご飯が土鍋にくっつくときは、以下のように炊き方を工夫してみましょう。
土鍋にご飯をひっつかないようにする炊き方
・水を少し多くする
・蒸らす時間を長くする
ご飯が土鍋にくっつく原因は、水分が足りていないことです。
元々の水の量が少なかったり、火にかける時間が長すぎたりすると水分も少なくなってしまいますね。
そんなときは、水を多めにしたり蒸らす時間を長くしてみましょう。
蒸らす時間を長くすると、水蒸気になった土鍋内の水分が米に戻るのでひっつきにくくなりますよ。
ご飯鍋でご飯を炊くときの失敗
土鍋でご飯を炊いた時の失敗としてよく挙げられるのが...
『米の芯が残る・硬い』
『吹きこぼれる』
ということですね。
米の芯が残る原因
『米の芯が残る』というのは、炊き方の問題であってご飯鍋の問題でありません。
おそらく浸水する時間が短いことが原因だと思われます。
しっかり30分以上水に浸すようにしましょう。
炊きあがった米が硬くなるのも間違った水の量が原因ですよ。
吹きこぼれる原因
『吹きこぼれる』というのは、製品によってはたしかにあります。
私も一人暮らしのときに使っていた「1合用の萬古焼のご飯鍋」ではよくふきこぼれていました。
これは火加減の調整と一重蓋が原因です。
私が以前使っていたものは、「最初は強火で途中から弱火に変える」ものでした。この「弱火に変えるタイミング」が難しく、ちょっと他のことに気を取られて強火の時間が長くなるとすぐ吹きこぼれてしまうんですよね。
ですが、私が今使っているものは火加減調節の必要がない二重蓋のものです。
そのため、火は常に一定で時間がきたら止めるだけですよ。
さらに、少し火にかける時間が長くなってしまっても二重蓋が吹きこぼれを抑えてくれるので心配ありません。
私は1年このご飯鍋を使用して炊飯していますが、1度も吹きこぼれたことはありませんよ。
吹きこぼれるとでんぷん質が固まって白くなるので、掃除がめんどくさいんですよね。
もし吹きこぼれが気になる人は、火加減調節の必要がないご飯鍋がおすすめですよ。
突然ですが、私の好きなご飯のお供です↓
萬古焼のご飯鍋のデメリット
私が思う萬古焼のご飯鍋のデメリットは次の2つです。
・洗うのに手間がかかる
・割れる可能性がある
まず、洗うのに多少手間がかかります。
パーツが3つに分かれていますし、土鍋なのでご飯がひっつきます。
上で説明した「ひっつかないようにする炊き方」をしても、加工された炊飯器の釜と比べるとやはり洗浄には少し時間がかかるでしょう。
次に、ご飯鍋は陶器なので割れる可能性があります。
私も雑に扱ってしまって蓋の端の方が少し欠けてしまいました...
蓋だけ別売りされているので買い直しも可能ですが、ステンレスの釜などに比べると慎重に扱う必要がありますね。
まとめ:萬古焼のご飯鍋はメリットがいっぱい
今回は「萬古焼のご飯鍋の炊き方」を解説してきました。
ご飯の炊き方の手順は4つだけなので、とても簡単でわかりやすいですよね。
炊飯にかかる時間も、炊飯器を利用するのとたいして変わらないと思います。
なにより土鍋で炊くので味がとても美味しいですよ。お店で食べるようなご飯が食卓でも味わえます。
さらに、ご飯鍋を使って炊くと料理上手になった気分も味わえて炊き上がったときは満足感があります。
金額も安いので、一人暮らしの方でもお試ししやすいのでおすすめですよ。
高い炊飯器を買ってから買い替えるのは大変ですが、これなら使ってみて納得できなければ他の物も試しやすいですね。
ぜひ一度炊いてみて美味しいご飯の感想を教えてくださいね。