予告なしにバチッと走る衝撃…そう、それは静電気です。
特に、空気が乾燥している時期のニットは、着るたびにバチバチきてイヤになってしまいますよね。
バチバチしてしまうと洋服はもちろんのこと、肌や髪の毛にもダメージを与えてしまうんですよ。
そこで、今回は「ニットの静電気をバッチリ防止する洗濯方法」を伝授しますので、ぜひ実践してみてください。
簡単で手軽な方法ばかりなので、めんどくさがり屋のあなたでもすぐに始められますよ!
ニットの静電気が発生する原因は?
あのバチバチは、生地どうしの摩擦が原因で起こります。
さらに、プラス電気を帯びる素材とマイナス電気を帯びる素材が触れ合った時にバチッといくわけです。
特に冬は重ね着をすることが多いので、例えばウールのニットにポリエステル素材のインナーを合わせた場合、静電気が生じてしまうというわけなんです。
【衣類の素材別帯電の種類】 | ||
マイナスに帯電しやすい素材
(ー) |
帯電しにくい素材 | プラスに帯電しやすい素材
(+) |
・アクリル
・ポリエステル ・アセテート |
・綿
・麻 ・木綿 ・皮膚 |
・ナイロン
・ウール |
静電気を防止する洗濯のコツ
1.洗濯時に柔軟剤を使う
柔軟剤には静電気を防ぐ効果があります。
静電気は服同士の摩擦が原因で起きますが、柔軟剤を使うことで生地の表面がなめらかになり、摩擦が起きにくくなりますよ。
また、柔軟剤の成分が繊維の表面に電気を外に逃がす層を作ってくれますから、静電気そのものが発生しにくくなります。
そして、大事なのが「使う順番」です。
柔軟剤は洗剤と同時に入れると効果がなくなってしまいます。最後のすすぎの時に投入するのが正解ですよ。
全自動洗濯機の場合
→柔軟剤投入口に入れましょう。
自動的に最後のすすぎの時に入れてくれます。
二層式洗濯機の場合
→すすぎの水がきれいになってから入れましょう。
洗剤が残っているときに入れると効果が薄れてしまいます。
手洗いの場合
→最後のすすぎのときに入れます。洗剤が残っているうちに入れると効果が薄れてしまいます。
すすぎ水がきれいになったあとに入れましょう。
2.柔軟剤入り洗剤を使う
柔軟剤入りの洗剤は、一般的な洗剤と比べて洗浄力が弱めです。
また、柔軟剤単体で使うよりも、静電気を予防する効果は薄いです。
柔軟剤は繊維の表面を成分が覆い静電気を防ぐ層を作りますが、柔軟剤入り洗剤の多くは繊維の中に成分が入り込み柔らかくするものだからです。
しかし、生地の表面を滑らかにしますので摩擦を少なくする働きはあります。
3.アルミホイルを入れる
乾燥機で乾かすときにオススメなのがアルミホイルボールです。
「アルミホイルを丸めたもの」を洗濯物と一緒に乾燥機の中に入れるだけです。
たったこれだけで静電気予防ができますよ。
電気を通すアルミホイルが、衣類の静電気を空気中へ逃がしてくれるのです。
乾燥が終わって扉を開け、おそるおそる洗濯物を触る恐怖がなくなりますね。
握りこぶし大ぐらいのものを2、3個入れましょう。
崩れないようにしっかり固めてくださいね。
4.シートタイプの柔軟剤を使う
もうひとつ、乾燥機から服を取り出すときのバチッに効くのがシートタイプの柔軟剤です。
乾燥機の中に1枚入れて、乾燥運転を始めましょう。乾燥機には必ず「シートタイプ」の柔軟剤を使って下さいね。
間違っても液状のものを使ってはいけませんよ。
また、外干ししていた半乾きの洗濯物を乾かすために乾燥機を使う場合は、このシートタイプの柔軟剤は使えません。
効果が出るばかりかシミになってしまう場合があるので注意してくださいね。
他にもできる静電気予防方法
イヤ~な静電気は普段からしっかり予防しちゃいましょう。
ニット以外で使える方法もたくさんありますよ。
柔軟剤スプレーを衣服にかける
柔軟剤スプレーをニットにシュッとひとふきすれば、静電気予防ができますよ。
ついでにホコリや花粉が衣服に付くのを防いでくれます。
【柔軟剤スプレーの作り方】
1.スプレーボトル、好みの柔軟剤25ml、水500mlを用意する
2.スプレーボトルの中に水と柔軟剤を入れてよく混ぜる
柔軟剤の量は水に対して5パーセント以下にしてくださいね。使う前によく振りましょう。
香水の代わりとしても使えます。香水よりきつくなくフワッと香ってくれますね。
作るのが面倒であれば、市販されている静電気防止スプレーもありますよ。
これなら持ち運びもできて外出先でも使えますね。
静電気除去キーホルダーを使う
スプレーを使うのがめんどくさいなら、静電気を除去できるキーホルダーを持ってみましょう。
体の中にある静電気をキーホルダーに流してくれて、バチッとするのを防いでくれますよ。
電池も不要でずっと使えるものなので、カギと一緒につないでおくと長く使えて便利でコスパもいいですね。
小さくてオシャレなものを選べば、キーケースやかばんに付けて使うことができますよ。
これ一つあるだけで、ドアの度にビクビクすることもなくなりますね。
静電気の発生しにくい体質にする
人よりバチッときやすい、いわゆる静電気体質の人もいますね。
自分だけなんで?と思うかもしれませんが、その原因はドロドロ血液かもしれません。
血液がドロドロだと静電気が発生しやすくなりますよ。
ファーストフードやスナック菓子、脂質の多い食べ物をできるだけ少なくし、野菜や果物を食べてサラサラ血液をめざしましょう。
また、肌が乾燥気味の人も静電気が起こりやすくなります。
「ボディローションをぬる」「室内を加湿する」などして、パリパリ乾燥肌を防ぐようにしましょう。
衣服の組み合わせに注意する
静電気は「プラスタイプの生地とマイナスタイプの生地が擦れあうこと」が原因だと説明しましたね。
これを防ぐには、同じ帯電タイプの素材を組み合わせて着ると良いでしょう。
綿や麻など、天然素材の服は静電気を起こしにくいですよ。
まとめ:静電気を防いでニットを気軽に!
1.静電気はマイナス帯電しやすい素材とプラス帯電しやすい素材同士が擦れあうことによって起こる。
2.静電気を防ぐ洗濯のコツ
- 柔軟剤を使う
- 柔軟剤入り洗剤を使う
- 乾燥機にアルミホイルボールを入れる(注:コインランドリーの乾燥機には入れないで)
- シートタイプの柔軟剤を使う
3.静電気予防いろいろ
- 柔軟剤スプレーを使う
- 静電気除去キーホルダーを使う
- 静電気の発生しにくい体にする
- 乾燥を防ぐ
私も肌が乾燥気味なので、ニットを着るたびにバチバチと放電しまくっていました。
でも、静電気対策をやるようになってからは、ずいぶんとパチパチが減りましたよ。
効果が出るようになると、ニットが気軽に着れるようになり、服のバリエーションが増えた気がします。
みなさんも静電気の恐怖から解放されるように対策をしてみてくださいね。
ニット洗濯の際のおすすめの洗剤や柔軟剤については、こちらにまとめていますよ↓
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ニットを洗濯するときのおすすめの洗剤&柔軟剤の正しい使い方
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