毎日使っている寝具は、皮脂汚れやよだれなどが付いてしまい、知らないうちに汚れてしまっていますね。
しかし、枕はついつい洗うのを忘れてしまいがちなため、いざ洗濯をしようとすると「洗い方がわからない…」ということがあると思います。
綿や羽毛、フェザーの素材は基本的には「洗濯不可」とされていますが、必ずしも「洗うことがダメ」というわけではないんですよ。
そこで今回は、ちょっと難しそうな綿や羽毛の枕の洗濯方法について紹介しましょう。
羽毛・フェザー枕について
羽毛について!ダウンとフェザーの違い
まずは混同されがちなダウンとフェザーの違いについて軽く触れておきましょう。
あまり説明が長くなっても趣旨とずれてしまうので、こちらの説明を引用させていただきます。
羽毛には「ダウン」「フェザー」「スモールフェザー」の3種類があります。
ダウンとフェザーについて(西川寝具専門店)
これらを総称して『羽毛』と呼んでいるのですね。
「羽毛=ダウン」と書いてある多くのサイトは一部間違いということになります。
また、西川寝具専門店さんのサイトから、枕に使われる「羽毛」は主に「フェザー」であることがわかりますね。
なのでここからは「ダウン」や「フェザー」素材の枕を総称して『羽毛枕』と呼びたいと思います。
羽毛枕の特徴
羽毛枕は、通気性、吸湿性、保温性、発散性に優れているのが特徴です。
冬は温かく、夏は涼しいというメリットがありますよ。
デメリットとしては、『枕の中から素材が出てしまう』『動物の羽なのでどうしてもニオイがしてしまう』『ダニが発生してしまう』ことがあげられますね。
また、アレルギー体質の人には向いている素材ではありません。
羽毛枕の普段のお手入れ
基本的には洗濯ができないので、普段は風通しのよい日陰で陰干しをするようにします。
軽くホコリをたたいてホコリを掃除機で吸い取るようにすると良いでしょう。
羽毛枕は、「朝起きたら枕を軽くはたいて外気にさらして乾燥した場所に干す」というメンテナンスを続けることで、寿命が延びて長く使うことができますよ。
羽毛枕の洗濯の仕方
羽毛枕を洗うときは、手洗いをします。
次の手順で行いましょう。
1.枕カバーをはずす
2.熱いお湯の中に中性洗剤を加えて枕を入れる。(ダニを殺すため)
3.洗いすすぎを何度か繰り返す
4.タオルで水気を取る(しぼったりしない)
5.乾かす
羽毛枕の洗濯時の注意点
羽毛枕を洗濯機で脱水する場合は『短時間』にします。
脱水が終わったら日当たりの良い場所で吊り干ししましょう。完全に乾くまでには2日程かかりますよ。
乾かない状態で使用すると、カビやダニが発生する原因になるのでよく乾かしましょうね。
また、洗濯するのは年に1度位で良いでしょう。
洗いすぎることによって枕が固くなってしまったり、羽毛が持つ天然の油分が取れてしまうことがありますよ。
綿の枕の特徴
綿はコットンとも言われています。
コットンと言えば化粧水をつけてパッティングするときなどに使うもので、女性なら馴染みがあるのではないでしょうか。
天然繊維で「綿花」が使われています。そのため衣料にもよく使われていますね。
肌触りが良く、体にもやさしそうなイメージです。
そんな綿の優れたところは、「通気性が良く、吸水性にすぐれている」というところです。
しかし、「日光で黄ばみやすい」「シワになりやすい」などのデメリットがありますよ。
「綿を100%使用した枕」というのは意外と無いみたいです。
実際は綿にポリエステルを混ぜた枕のほうが多いようですね。
もし、化学繊維をまったく使用していない肌触りの良い枕を使用したい場合は、綿100%のものを探してみるといいかもしれません。
綿の枕の洗い方
綿の枕は洗濯機で洗うことはおススメできませんが、手洗いは可能なようです。
綿の枕の洗い方について、上記のサイトでもこのようなことが書かれていましたよ。
・液温は30℃を限度として手洗い可能
・タンブル乾燥禁止
・塩素系漂白剤、蛍光増漂白剤は使用しない
・洗濯後は軽く脱水してしわを良く伸ばしてつり干しをする
・糸が飛び出した場合は引っ張らずにカットする
注意することとしては、「塩素により多少色が変わる」こと、「天然素材の性質上洗濯後に多少の縮みがある」ということです。
綿の枕を洗うときも、『羽毛の枕を洗うときの手順』で行うとよいでしょう。
洗濯機で脱水する場合、脱水が強すぎると綿がかたよって形が崩れる原因になりますよ。
脱水のしすぎには注意しましょうね。
まとめ
綿や羽毛枕を洗濯機で洗うのは基本的にはNGですが、『手洗いはできる』ということがわかりました。
大事なポイントをまとめておきましょう。
[羽毛枕・綿枕共通]洗うときのポイント!
1.熱いお湯に枕をつけて洗う(中性洗剤を混ぜる)
2.しぼらずタオルなどで水気をとる
3.洗濯機で脱水する場合は短めに
4 よく乾燥させる
洗濯から乾燥までは少し手間がかかりますが、丁寧に扱うことが大事なようですね。
大事な枕を清潔に長持ちさせるために、ぜひ実践してみましょう!