ウールコートを自宅で洗ってみたいけど、やっぱり縮んじゃうのかな…?と初めて洗濯する際は心配になってしまいますよね。
でも、「縮むのはイヤだけど、汚れやニオイはきれいサッパリ落としてしまいたい!」
「水洗いしたほうが気持ち良いし、クリーニングに出さず家で洗えるならお財布も助かる!」というあなたのために…
今回は、「ウールのコートを家で洗濯する方法」をご紹介します!
これを読めば「生地を痛めずに洗う方法」もわかりますよ。
手順を説明していきますので、よーく読んで実践してくださいね!
なぜ縮む?ウールの特性
洗濯後に縮まないようにするには、ウールの特性を知り、縮む理由を知ることが大切です。
理由を知れば、それを回避することができますからね。
ウールとは一般的に羊毛のことを言います。冬は暖かく夏は涼しいという特徴を持ち、シワになりにくく湿気を逃してくれます。
さて、私たちの生活には欠かせないウールですが、水分を含むと繊維に変化が起こります。
この変化が洗濯する上で厄介なんですよね。
ウールの表面はスケールと呼ばれる鱗のようなもので覆われていますが、これが水分を含むと開いてしまいます。
さらに開いた状態で揉まれたり摩擦が加わると、スケール同士が絡み合い、徐々に縮んで固くなってしまうんです。
なので、洗濯後に縮んでしまうのは、このスケールの変化によるものなんですね。
ウールのコートを洗濯するコツ
上記のことを踏まえると、ウールコートを洗濯する際に「縮むのを避ける方法」もわかりますよね。
『水に濡れた状態で揉んだりこすったりしない』ということがポイントですよ。
なので、洗濯物がたくさん動いてしまう洗濯機で洗うのではなく、「手洗い」で「なるべく繊維を動かさないように優しく洗う」ことが大切です。
これを意識するのとしないのとでは、洗濯の成功確率が全然違ってきますよ。
めんどくさいからと言って洗濯機につっこんではいけません。
ただ、どうしても自宅で洗うのが不安な場合や手間を掛けたくない場合は、素直にクリーニングに出しましょう。
せっかくのお気に入りのコートがダメになったら意味がありませんからね。
自分で良いと思った洗濯方法を選びましょう。
ウールコートの洗濯方法
それでは具体的な方法を見ていきましょう。
まず、ウールはアルカリ性に弱いので、アルカリの粉末洗剤は使わないでくださいね。
ドライマークの付いた液体の中性洗剤を準備しましょう。
コートは大きいので、浴槽で洗います。
【手順】
①浴槽にコートが浸かるぐらいのぬるま湯を張ります。ぬるま湯は30度ぐらいが良いでしょう。※1
②洗剤をよく溶かし、コートを形のまま沈めます。そのまま10分間浸しておきましょう。
汚れがぬるま湯の中に浮き上がってきますよ。
③10分経ったらコートを置いたまま水を抜きます。水がなくなったらシャワーでコートを洗い流します。
④再び浴槽にコートが浸かるかぐらいのぬるま湯を入れ、柔軟剤を溶かします。コートを5分間つけ置きしましょう。
⑤5分経ったら水を抜き、再びシャワーで洗い流します。
⑥洗濯機で1分ほど脱水します。
⑦ハンガーにかけて干しましょう。※2
※1 ウールを形作るタンパク質は熱に弱いため、熱いお湯は避けましょう。
かと言って冷水でもいけません。洗剤は水に溶けにくく、コートに付いた皮脂も冷水だと取れにくくなってしまいますよ。
繊維を傷めず汚れも落ちる30度ぐらいがベストですね。
※2 ウールはシワになりにくいので、かけておくと自分の重さでシワが伸びます。
干す前に、バスタオルなど厚手のタオルで水分を吸い取っておくと乾きが早くなりますよ。
まとめ
以上、ウールコートの縮まない洗濯方法でした。
コツをもう一度おさらいしておきましょう。
【洗濯のコツ】
1.ドライマークの付いた液体の中性洗剤を使用する。
2.水洗いの時は揉んだり摩擦を起こしたりしない。なるだけ繊維を動かさないようにする。
3.30度ぐらいのぬるま湯がベスト
4.ハンガーにかけて乾かすと自分の重みで自然とシワが伸びる。
5.しっかり乾燥させる。
水洗いしたウールコートは良い香りがしてとても気持ちが良いですよ。
この香りが洗濯の醍醐味ですよね!ドライクリーニングでは得られない達成感と心地よさを感じられますよ。
私は以前、コートをクリーニングに出したところ、生地に洗剤のシミが付いて返ってきたことがありました。
それ以来、クリーニングをあまり信用していないので、できるだけ自宅で洗うようにしていますよ。
ウールのコートも家で洗うことが可能です!ぜひ上記の方法で洗濯に挑戦してみてくださいね!