温もりのある見た目で上品なスエードブーツ。普段のお手入れはどのように行っていますか?
スエードは水に強くない素材なので、普通の靴のようにゴシゴシ洗うことは難しいです。
でも、せっかくのオシャレなブーツに汚れが目立ったら残念ですよね。
では、どのようにキレイにすればいいのでしょうか?長く履くために正しいお手入れ方法を知っておきましょう!
スエードの素材について
スエードというのは、『山羊や子午などの皮の内側を、サンドペーパーなどで起毛してできた皮』のことをいいます。
柔らかい手触りが特徴的ですね。
スエードは皮製品ですが、木綿や合成繊維を起毛して似せたものもあるようです。
これも同じように『スエード』と呼ばれたり、区別して『フェイクスエード』と言われることもあるようです。
皮のスエードは、子牛皮のものは「スエードカーフ」、毛足の長いものは「ベロア」と呼ばれますね。
私もスエードのブーツを持っていますが、秋冬には大活躍しますよ。
履くと雰囲気がやさしい感じになる気がするし、肌触りがいいのでほっこりした気分になりますね。
『スエードブーツは水に弱くて汚れやすい』というのが欠点ですが、お手入れをきちんとすればしっかり長持ちしますよ。
スエードのブーツを購入したらすぐにやること
スエードブーツは購入したときが大事です。
汚れや水に弱い素材なので、「汚さない」「濡らさない」ための予防をする必要がありますよ。
そのために用意しておきたいものが「防水スプレー」と「ブラシ」です。
ブラシは、やはりスエード専用のものがおススメですよ。
価格も1000円しないので、とりあえず一つは持っておきましょう。
肝心の防水対策はこちらです。
[防水対策]
スエードブーツを購入したら、まずはブラシでブラッシングします。
※このときに起毛の流れに逆らってブラッシングするのがポイントです。
仕上げに防水スプレーをかけましょう。
履いて外に出る前に、最低これだけはやっておきましょう!
スエードブーツの日々のお手入れ方法
メンテナンスをきちんとするかしないかで、スエードブーツの寿命は大きく変わってしまいます。
日々のお手入れとしては、次のようなことをやっておけばいいでしょう。
・履いた後は消臭、殺菌スプレーをしておく
・ブーツ用の除湿剤を入れておく、またはブーツキーパーや新聞紙を入れておく
・汚れはブラッシングで取り除く
・防水スプレーは月に一度くらいかけるとよい(雨の日にもかけるとよい)
スエードブーツが汚れた時のお手入れ方法
お気に入りのブーツだと、長く履いているとどうしても汚れてきてしまいますよね。
汚れは早いうちに対処するようにしましょう。
基本的には、汚れが付いたところはブラッシングで落とします。柔らかい布を使ってもいいでしょう。
汚れが固まってしまったときは「消しゴム」で落とせることもありますよ。
どうしても落ちない汚れには、「スエード専用クリーナー」を使用すると良いでしょう。
濡れてしまったときは、早く乾かしたいと思ってもドライヤーを使用してはダメですよ。
型崩れや変色の原因になってしまいます。
乾いたタオルでたたくようにして水分を取っていきましょう。
そのあとは乾燥剤や新聞紙を入れて風通しの良い日陰で干します。
その際、新聞紙はこまめに変えるようにすると乾きやすいですよ。
スエードブーツの洗濯方法
スエードブーツの洗濯はできないことはありません。
しかし、「汚れたらすぐ丸洗いして洗濯してしまおう」というのもおススメできません。
スエードの素材的にも、ブーツという靴の性質的にも、洗濯にはあまり向かないからです。
でも、「上記で説明したような方法を試しても汚れがきれいにならない場合」
「長く使っていてもう買い替えようかなと迷っている場合」などは、最後の手段として丸洗いで洗濯することを考えてみてもいいでしょう。
うまくいくかどうかは皮の素材や状態などにもよりますので、よく検討してから自己責任で行ってくださいね。
汚れを落とす洗剤は、スエード専用のものを使うことをおススメします。
購入するのが面倒な場合は、頭髪用のシャンプーでも代用できるようですよ。(自己責任でお願いします!)
洗濯は次のような手順で行います。
1.40度くらいのぬるま湯をブーツが入る大きさの入れ物に入れる
2.スエードブーツ全体を浸ける
3.ブラシでやさしく汚れを取り除く
4.洗ったらタオルなどで水気を取る
5.日陰で陰干し
注意することは、汚れた部分だけをお湯に浸けないということです。
これは、水のシミが残ってしまう可能性があるからですね。
そして、ゴシゴシこすらないようにしましょう。
強くこすると表面が傷んでしまいますよ。
干すときは、型崩れ防止のために「シュートリー」や「ブーツキーパー」を入れて乾かすといいですね。
まとめ:スエードブーツの洗濯は慎重に…
スエードブーツを長く履くために、「水に濡らさない」「汚れたらすぐにブラッシングする」ということはよく覚えておきましょう。
大事なポイントをまとめると…
購入時
・ブラッシングして防水スプレーをしておく
日々のお手入れ
・履いたら消臭スプレーをかけておく
・除湿剤やブーツキーパーを入れておく
・汚れはブラッシングで取り除く
汚れてしまったら…
・ブラッシングや消しゴム、専用クリーナーで汚れを落とす
濡れてしまったら…
・タオルで水分を取って乾燥材や新聞紙を入れて風通しの良い日陰で陰干し
丸洗いするときは…
・シャンプーかスエード専用洗剤を使う
・ぬるま湯にブーツ全体を浸けてやさしくブラシで洗う
ということですね。
新しいブーツを次々と買いかえるより、きちんとお手入れして長く使用したほうが、愛着も湧いてくるものです。
スエードブーツのお手入れはそんなに難しいことではないので、いつもよりちょっとだけ手間をかけてメンテナンスしてあげてくださいね。